業界では、「ぴーした」と呼ばれる、
（PRINTプリント下の略）
プリント加工や、無地染をするために、前処理をした生地のことです。
「下晒(したざらし)」とも言われています。
通常は、染工場での染色加工の一環の前工程で作られ、
そのままプリント加工や、無地染をします。
加工の途中段階であるP下そのものを、市中で販売されることは少ないのですが、
購入者が 「独自で自由に、染色したい」というニーズに対応した生地になります。
つまり、「染色するために下ごしらえされた」生地が、特別に販売されている、
ということです。
下記は、当社の商品についてですが、
織り上がったままの生地を、「生機（きばた）」と呼びますが、
この生機を、
・ 糊抜き ・・・ 織布時の糊剤を除去し、
・ 精練 ・・・ 糸の不純物を除去し、
・ 漂白 ・・・ 綿や麻の場合は、天然の色素が含まれているので、白くするために漂白します。
・ シルケット加工 ・・・ 綿や麻の場合は、光沢、染色性、寸法安定性、強度の向上のために、
強アルカリ処理をすることが多いです。
これらの 「前処理」 をしたものが、「P下」 です。
「オフ白」「ホワイト」という色名の商品は、
このP下までの工程のあと、染色せずに、色物と同様の柔軟剤や帯電防止剤などの樹脂加工をして、
完成させております。
樹脂がコーティングされていると、染料やインクがはじかれてうまく染色できない場合がありますので、
「P下」 をお使いください。
