リヨセルとは、
(Lyocell)
「リヨセル」は、ブラジルで計画植林された「ユーカリの木」を原料に作られている
エコロジカルな新天然繊維素材です。
【環境にやさしい理由】
(1) 「ユーカリの木」は、コアラの大好物としておなじみですが、
その木は成長が早いので、耕地面積が少なくてすみ、
(同じ量の綿布を作る場合に必要とされる綿畑の10分の1)
しかも計画植林された樹を使用しているので自然環境に大きな負荷をかけません。
(2) 計画植林されたユーカリの葉は、大気中の二酸化炭素を存分に吸収し、
新鮮な酸素を供給する役目も見逃せません。
また、綿の栽培のように大量の水を使わないことも、環境との調和が図られている
ポイントです。
(3) ブラジルで計画植林された「ユーカリの木」は、パルプにされ、
欧州のオーストリア(豪州オーストラリアではありません)に運ばれます。
ここで原綿が生産されますが、工場内は完全リサイクルで公害ゼロです。
(4) 原料となるユーカリ木材から糸に加工された繊維のため、
最終的には自然へと還る(生分解できる)エコロジカルな素材です。
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【人にもやさしい理由】 (コットンと比較しての、特長) | ||
(1) 独特な風合い | ||
→ 肌にやさしいシルキータッチな風合い | ||
→ 弾力性のあるタッチ | ||
→ 美しいドレープ | ||
(2) イージーケア性 | ||
→ 縮みにくいので、家庭洗濯も可能で、 | ||
洗濯後もその風合いは変わりません。 | ||
(3) 快適環境 | ||
→ すぐれた「速乾性」 |
→ 夏には、そのドライ性のため、さらっとした感触が心地よく、 冬には、体になじむ風合いのため、暖かく感じられます。(カバーリング) オールシーズンお使い頂ける商品です。 |
【組成表示について】
家庭用品品質表示法では、
規程に定められた用語(指定用語)を使い表示することになっていますが、
リヨセルは指定外のため、下記のように定められています。
「指定外繊維」の用語にその繊維の名称を示す用語又は商標を括弧を付して付記したもの (ただし、括弧内に用いることのできる繊維の名称を示す用語又は商標は1種類に限る。) |
表示例 : 指定外繊維(リヨセル) 100% |
<参考> 経済産業省 商務情報政策局 製品安全課 のホームページ
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/hinpyo/e_senni/senni_rei.htm#seni2
2.繊維の組成 → (1)繊維の名称 (指定用語) → 前各項に掲げる繊維以外の繊維
【レーヨン・テンセルと、どこが違うのか?】
綿・麻・レーヨン・リヨセル・テンセルなどの繊維を「セルロース繊維」といいます。
これらは、天然のセルロースをそのまま使うので「天然繊維」です。
木材パルプから「セルロース繊維」を取り出したものが「レーヨン」です。
「レーヨン」はセルロースが再生されるので、「再生セルロース繊維」と呼ばれます。
「レーヨン」に対してリヨセル・テンセルは、同じ木材パルプが原料ですが、
その製造工程が違うので、「精製セルロース繊維」と呼ばれています。
またレーヨンと違い、危険な化学品を使わないため、工場排水の公害等もありません。
「リヨセル」は、オーストリアのレンチング社が開発した商品の商標で、
「テンセル」は、イギリスのコートルズ社が開発した商品の商標です。
【参考ページ】
ユニチカトレーディング <生地生産> http://www.unitrade.co.jp/products/textile/ladies.html
モリリン梶@ <輸入総代理店> http://www.moririn.co.jp/topics/eco.html