えんそしょりすいけんろうど
塩素処理水堅牢度とは、
染色した生地の塩素殺菌処理された水に対する「変退色」の程度のことです。
・ 「弱」試験 → 一般的に使用される「水道水」に残留する「塩素殺菌剤」に対する試験
・ 「強」試験 → 「プール」で使用される塩素系殺菌剤に対する試験
※ 「実用洗濯」で生じる変退色には、「弱」試験が重要。
【試験方法】
JIS L 0884 A法 (弱試験)
「試験する布」、「塩素処理水」を、
500mlの試験ビンの中に入れ、30分間洗濯試験機で洗濯します。
「試験する布」を取り出し、脱水、乾燥後に判定します。
試験液の塩素処理水は有効塩素10mg/g(約10ppm)で、PH(ペーハー)は、7.0
※水道水の塩素濃度は、平均で0.6ppmですので、
一般の水道水ではありえないくらいの濃い濃度でのきつめの試験です。
※ 10mg/gは、水1gの中に塩素が「10mg」含まれています。
0.6ppmは、水道水1gの中に「0.6mg」の塩素が解けている状態。
数値は、「1、1-2、2、2-3、3、3-4、4、4-5、5級」で、9段階で、5級が優秀です。
【目安値】
変退色 | |
一般品 | 3級 |
[変退色 2-3級 の事例] 上 : 試験 前 下 : 試験 後 色がかなり変化してしまっている |