染色加工などについて
反応染料
スレン染料
分散染料
顔料
直接染料
カチオン染料
ナフトール染料
アゾ染料・アゾイック染料
(特定芳香族アミン)
蛍光染料(蛍光増白剤)
キナリ カス残し
オフ白
P下
スクリーンプリント
ロータリープリント
昇華転写プリント
連続染色機
液流染色機
ジッカー染色機
ウインス染色機
糊抜き
精練
漂白
シルケット加工
ワッシャー加工
排水処理
品質試験について
目付け
引張強さ
引裂強さ
破裂強さ
滑脱抵抗力
寸法変化率
伸び率
伸長回復率
耐光
洗濯
摩擦
色泣き
塩素処理水
昇華
ドライクリーニング
ウォータースポット
ホルムアルデヒド
ホルマリン
ノーホルマリン加工
特定芳香族アミン
PFAS
pH測定
はっ水性 
吸水性
速乾性
防汚性(洗濯での汚れ落ち)
帯電性
ピリング
スナッグ
遮光性
抗菌防臭加工
抗菌性
抗ウイルス加工
接触冷感
保温性
洗濯後のしわ
取扱上の注意
洗濯絵表示
洗濯用合成洗剤
蛍光増白剤
色の基礎知識
演色性
柄の基礎知識
麻の葉
製品の知識
座ぶとんのサイズ
ベッドスロー
便利なホームページ
一般財団法人
ボーケン品質評価機構
 
 (略称 / ボーケン)
繊維の名称を示す用語
洗濯の絵表示(PDF)

ピリングとは、

PILLING

生地の表面が摩擦されて毛羽立って絡み合い、小さな球状の毛玉(ピル)を生じる現象です。

  • (1) その発生原理は、生地を構成している繊維が摩擦によって引き出され、
        これが互いに絡み合い玉状になります。これが「毛玉(ピル)」です。
  • (2) 毛玉は、綿等の天然繊維でも起きますが、「目立ちにくく」ほとんど問題になりません。
        それは、繊維が比較的弱いため、毛玉ができても、摩擦によって自然に擦り切れて
        落ちてしまい、毛玉として表面に残らないこともあるからです。
  • (3) しかし、ポリエステル等の合成繊維では多数の毛玉が発生しやすく、
        見た目を損なうことがあります。
        これは、合成繊維の「繊維強度」が天然繊維に比べて強いため、
        容易に脱落しないからです。
  • (4) 毛玉は、一般的には、「織物」より「編物(ニット)」の方が、出やすいです。 
  • (5) 「織物」の中では、一般的に「平織(ブロード)」より「朱子織(サテン)」の方が、出やすいです。

ピリングの試験について 
  • (A) JIS L 1076 A法(I.C.I法) 織物(10時間) 編物(5時間)
  • (B) 本試験は、生地の毛玉の生じ易さを調べるものです。
  • (C) 数値は、「1、1.5、2、2.5、、3.5、4、4.5、5級」の9段階で、5級が優秀です。
        ※ 目安値としては、「3級」 
          (下記の理由により、ポリエステル品、起毛品は別の判断が必要)
  • (D) ポリエステルその混紡(T/C)生地では、ポリエステルの毛玉が核となり脱落しないので、
        使用頻度とともに増加する傾向が高く、避けられない問題です
          (一般的には、3級以上の結果は少ないと考えられます。
  • (E) 起毛生地(コットンフランネルなど)は、もとから毛羽が立っているので、
        擦れば互いに絡み合い、毛玉が生じ易いのもなので、数値の評価より生地表面の程度を
        考慮するべき
    と考えられています。


  試験機 (写真提供:ボーケン)

<参考> 当社の商品        
品 名 等 級 組 成     
<54000>ソフィア
3級 ポリエステル 編物 起毛品
<80150>ポップワッフル
5級(優秀) ポリエステル 織物  
<62000>ダブルガーゼ
3級 綿 織物  
<55800>ワイドスイングクロス
5級 綿 織物 ブロード
<56700>プレミアサテン
2.5級

上記(5)参照
綿 織物 サテン
<77000>コットンスムース
2級

上記(4)参照
綿 編物  


【 デメリット表示例 】
  生地の特性上、摩擦により、表面が毛羽立つおそれがあります。